先週まで息子と二人、ダラダラと自粛の日々を過ごしていた我が家ですが、いよいよ国から緊急事態宣言が発令され、夫の4月の舞台も全公演中止が決まりました。(2020年4月11日現在)
そのことで我が家の自粛生活がガラリと変わってしまいました。
3月は夫がほぼ毎日舞台の稽古に出かけていましたが、その本番が全てなくなったのみならず、テレビ番組の収録もなくなりました。私の仕事も全てなくなり、(モデルもヨガもスタジオレンタルも)息子は5月7日まで春休みが延びました。
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そう!うちのような両親ともに自由業の場合はまるまるひと月全員が自宅に居る!(テレワークもなく)という状況が生まれてしまうのです。
私と息子は自粛生活に入ってふた月目ですが、夫は「自粛したて」なのでまだ自粛自体が新鮮で、「さぁどうやって過ごそうか!」と若干張り切っているようにもみえます。
まず始まったのが朝のウォーキング・・・夫は元々休みの日や仕事(稽古)が午後からの日はウォーキングを続けて来ましたが、それに私と息子を同行させようしてきます。
私達はこたつで(まだ出してる)ゴロゴロとテレビを見たりしているだけなので、断る術はありません。
それもいいかと、渋る息子も連れて3人で近所を歩き始めました。
夫の行っているコースは長過ぎて私たちには無理なのである程度歩いて家が近付いて来たら、
「では、私達はこの辺で・・・。」
と、逃げるように退散します。
ただ歩くって、結構「暇」ですね・・・これが例えば渋谷などの街中だったらいくらでも見たいもの、食べたいものがあり、たまにお茶したりして、何時間でも歩けるのに、不思議やわ〜、と感じた私は、「暇つぶし」にスマホで咲いているお花の写真を撮ったり音楽を聞いたり、それにも飽きたらダウンロードしておいた勉強中の統合医療の講座や、英会話を聞いたりしながら歩き続けます。
ご近所にこんなにたくさん色んなお花が咲いていたとは驚きでした
息子も何やらYouTubeから自分が聞きたいものをイヤホンで聞いているようです。
危ないのでイヤホンは片耳でと言う父親の言いつけにしっかり従っています。(私は時々両耳につけていましたが)
たまに会話もしたほうがいいかと、夫に話かけたりしますが歩くのが早い夫は私よりだいぶ前を歩いているので返事が聞き取りにくく・・・、
「あの樹は何?」
「・・・りん。」
「サリン?怖っ!」
「はり・・・。」
「ハリー・ポッター?」
「・・・。」
「何?聞こえへんねん。」と、近付くと、
「かりん!」とキレ気味に言われます。
「ふーん。」と、また下がっていってやっぱり距離をとったほうがええわと、イヤホンを両耳に差し込みます。
5日間くらい連続で歩きましたが、3日目で飽きてきた私はコースの変更を要求し6日目で疲れ果てた息子は布団から出て来なくなり、7日目には夫一人で歩いていました。
家の中でもたくさん問題が発生します。
まずは毎食事・・・これは皆さん大変と思いますが、うちも同様で、まず朝から食べたいものが違ったり(パンかご飯か問題)食べたい時間が違ったり・・・もうこれは昼食で調整するしかないと、お腹がすいてようがさっき食べたところであろうが、同じ時間に食べることにします。
食事作りは夫も手伝ってくれるので(というかメインで作ってくれるので)それはすごく助かるのですが、うちの家族はそれぞれの好みがあり、わりと妥協できないタイプなので、例えば「うどん」の場合、夫は冷やしうどんにだし醤油、私は温釜玉うどん、息子はざるうどんをつゆにつけて食べるのが好き・・・と、いちいちややこしくなります。
ある日の夕方は、美味しそうなお肉をいただいたので、私は普通にホットプレートで焼肉でもするのかと思っていたら、夫が「地下にBBQの用意しといたから」と、言います。
うちには地下のスタジオへ降りる外階段を降りたところに狭い外スペースがあり、そこでBBQができると言えばできるのですが、この古家に越して来て約20年、一度もやったことがありませんでした。
なぜならめんどくさいから。
焼肉はお店で食べた方が美味しいし、家でやるとしてもリビングでホットプレートがせいぜい、それすら面倒な時はもうフライパンで一気に焼いてしまうくらいです。
(なんで今?誰も呼ばれへんこの時期に。後片付けは絶対私やん!)と思いましたが、夫も暇すぎる毎日に何か盛り上がることをと考えてくれているのだろうと、色々言いたい気持ちをグッとこらえて、
「あ、そうなん!ほんなら全部下に運ばなあかんねぇ。」
くらいにしておきました。(炊飯器を運ぶのだけは拒否しましたが)
さすがに大きいBBQセットではなく何かのお仕事の時にいただいた小さな火鉢が出ていましたが、それを乗っけるテーブル、椅子、暖房の室外機が外にあって冷風が直撃なのでそれを覆うでっかい板などはみんなで(3人で)運び出さなければならず、結構大変でした。
炭を熾して網の上で焼いたお肉は確かに美味しかったですが、元々OFFの時のテンションは低めの我が家の男性たち、
「うん、やっぱり美味しいね。」
くらいで黙々と食事をし、ホルモンを焼いた時にめっちゃ火が出ても
「わー!消防署に通報されるー!」とか騒いでるのは私だけで、燃えてる炎を前に通常の表情をしている夫と息子のかなりシュールな写真が撮れました。
顔を載せられないのが残念です
その他、家の温度調整(夫と息子は暑がり、私は寒がり)、窓を開けて換気するタイミングの違い、テレビのチャンネル争い、おやつの有り無し、息子の宿題(やる時間、姿勢など)にどれだけ親が口を出すか、自分の部屋は気にならないけど人の部屋はもっと片付けたらいいのにと思うこと、給湯器をどれだけ使うか(お湯で洗うか水で洗うか)など、問題山積です。
海外ニュースのDV増加は問題外ですが、「コロナ離婚」なんていうワードにはちょっと反応してしまいます。
よかったのは私と息子が「自粛慣れ」していることにより、夫のソワソワする感じを(わかるわかる、最初はそんな感じよね)とちょっと俯瞰で見ることが出来たことと、私達3人が全員超マイペースなことです。
「今やりたいこと」が違うときは無理に同じ部屋にいなくていいと全員が考えているため、それぞれの部屋で引きこもることが出来ます。
昼食と夕飯はさすがに一緒に食べますが、あとは自由時間なので、早く寝たい時は早々に「おやすみなさい。」と部屋に帰っていきます。そお、帰っていく感じ。まるでシェアハウス。
私は息子が中学生になった時から「シェアハウスのように暮らそう」ということを密かに計画していました。
依存し合わず、それぞれ一人の人間として(精神的に)自立した生活ができた方が結局家族として長く仲良く暮らしていけるのではないかという考え方からです。
それがまさかのこんなきっかけで実現した感じ・・・。
私は、地下スタジオでスマホをセットして、私の開催しているヨガに来てくださっている会員様(知り合いとご近所の主婦メインで100名くらい)に向けて、ヨガ動画の配信を始めましたが、家族には一切撮影の協力を頼まず、見せてもいません。
ヨガ動画・・・まだSNSを始める勇気は出ません(「SNSがこわい」参照)
単純に家の中とは違う感じを家族に見せるのが恥ずかしいからです。(先日コロナの影響で、私が出演した番組が再放送されていましたがそれも家族には知らせませんでした。)
夫は多分部屋にいるときは競馬番組を見ています。
息子は友達と通信しながらゲームをしています。
なんか自分だけ「いいことしてる感」を出してしまいましたが、白状すると私も部屋にこっそりお菓子を持ち込んで食べていたり、「読書してくる」と言って引っ込んで昼寝していることもあります。
ま、良いのではないでしょうか。
今はとにかくおうちにいることが第一なので、何をしているかまでは・・・ね。
☆ヨガ動画にご興味ある方はこちらまで。
エッセイの感想のみでも嬉しいです。
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