溶岩ヨガ中毒(旧cakes連載記事)

私はヨガを伝える(教える、とは言いたくないので)立場ではありますが、勉強のため(と、好きなので)色々なヨガ教室へ、インストラクター仲間と体験に行ったりします(決して道場破りではありません)。

エアヨガ(ハンモックヨガ)、ホットヨガ(室温、湿度を上げたスタジオで行うヨガ)、瞑想ヨガ(瞑想のみ90分!)など、、、。

今回は今話題の(だいぶ前から話題でしたが)溶岩ヨガを試してみたくなりました。天然の溶岩石を敷いたスタジオでそのプレートを温め、高温多湿の環境の中で行うヨガです。

選んだコースは、ビューティーなんとかコースなので、さぞかしビューティーになれるであろうと夢膨らませつつ、いざ出陣。

スタジオへ入室した途端、もうなんか癒される空気感。熱気でモアッとはしているけれども、このモアッとはマイナスイオンやら何やらが含まれていて、身体に超イイやつ、と思えばもっと全身に浴びたくなります。

タオルの上で早速寝っ転がってみました。15秒で汗ダク。

それから、両手を腰に当てて仁王立ちでご指導下さるクールビューティーな先生のもと、休憩挟んで60分、色んなアサナ(ヨガのポーズ)に取り組み、絶対飲み切れないと疑いつつ購入した1ℓのお水も、レッスンを終えてシャワーを浴びた頃にはすっかり飲み干してしまっていました。

溶岩パワー、恐るべし。

全身の滞っていたものが全て汗となって出切った感あり。

めっちゃすっきりー!

迷わず、今日買えばお得だけど期限が短い回数券を購入し、11歳年下のインストラクター仲間とランチへ。

ヨガの後は吸収率がUPするから、この後食べるものには気を付けて下さいねと、私達もいつもレッスン後に伝える言葉をいただいていたので、2人共、とりあえずサラダを注文。

「すごいよかったねー。」「インストラクターは、あのモアッとしたなかで喋り続けるのは大変そう。」「腰に手を当てるのは私達はやめておこうね。」

「45分くらいで何人か出て行ったけど、シャワー先取りかなあ。」「東京の人は忙しいんですねー。」(千葉から来た彼女)など、勝手な感想を述べ合いながら、完食。

“ランチの方には、ソフトクリームのサービスがあります。”の文字を見付け、前述の注意事項はすっかり忘れ、「やったー!ラッキー!」と迷わずいただくただの女子2人。(年齢的に厳しいのはわかっていますが、あえてここは女子と言わせて下さい。)

これで今回の体験は終わり、、、楽しかった!

きっとこの回数券を消化して満足するんだろうなぁ、私、、、と思っていたら、ムクムクと湧き上がる溶岩ヨガへの好奇心。

そしてまた直ぐにでも行きたくなるこの感じ、、、。

溶岩に何か秘密が?!石が違ったら違う感じになるのか、とか、インストラクターのやり方次第で全然違ってくるのでは?などなど、、、。

そこから実際に身を以て確かめたくなるのが、40代になってからますます元気な私。

まず、石の違いはあるのか、、、上記のお教室は富士山の溶岩でしたが、桜島のもの、バリ島から運んできたものを使っているお教室へも体験に行きました。

そして、「違う!」と感じました。

石の硬さは同じように思いましたが、出ている蒸気の質(!?)に違いがあり、漂う空気の重さが違うように感じました。石の温め方にも違いがあるようです。終わった後はそれぞれスッキリし、一緒に行った友人はそれぞれ入会しましたが、私には富士山のものが合っている気がしました。

ちなみにこの話をうっかり夫に熱く語ると、予想通り半笑いになり、

「一緒、一緒!気のせいやね。私にはこの石が合ってるってなんやねん!石信仰か?!」と言われました。そうだったそうだった、語る相手を間違えた。

「そもそもマイナスイオンって何やねん!見えへんし!」と言うような人なので、

「富士山のいい気が出てた!」などと言うと何を言われるかわかりません。

そしてインストラクターの違いですが、これは勿論むちゃくちゃ影響します。いつもと違う環境の中で行う訳ですから、それはそれ用の、シークエンス(プログラム)にしていただきたい。

いやいや、それ、普通のフローリングスタジオでやるやつやん!この環境でそれはキツイわ〜、と思ったこともしばしば、、、。(個人的感想です。)

あと、なんでしょう、これは今回に限らずなのですが、多分途中で「こいつ、出来る!」と思われて(自分のヨガスキルがバレて)、初心者用コースを選んでいるのに、どんどんキツめのアサナを入れてくるインストラクターが居ます。結構な確率で居ます。下手したら、

「あなた、柔らかいから、ここまで出来ると思うよー」と言って私だけ別メニューにされる場合があります。

(なんで?ゆったりコースを受講したいんです、私は。出来る出来ないじゃないんです。道場破りではないので、どうか見逃してください。)という気分になります。

すみません、話があちこちにいきましたが、結果、今は最初に行った富士山の溶岩プレートを使ったスタジオの回数券消化後、正式に会員になり、通っております。

では具体的には、何がどういいのか、、、まず、尋常ではない発汗量。

汗がダラダラ出る事により、身体のなかの「悪いものたち、滞っているものたち」が流れ出て、浄化されていく感じ。(夫には言わないですが)

そして「はぁ、はぁ」となる苦しげな、めっちゃ運動してる人みたいな自分の息遣い。

こんな事になったのは高校の時に全員参加でやらされたマラソン大会以来です。

私、めっちゃ頑張ってるやん!ってなります。

初めて自分にはM的要素があるのでは?と思いました。

しんどいけど、なんか気持ちがいい。

テレビでトレーナーのAYAさんに、追い詰められてる人達は、こんな気持ちなのかなあ、などと思いました。

全然レベルが違いますが。あれは私には絶対に無理ですが。

そして、「また直ぐにでも行きたい!」と思う中毒性。

最初は生徒さん達の着ているウェアの布の少なさにビビって自分だけ上からTシャツを着ていましたが、3回目くらいのレッスン途中で脱ぎ捨てました!

モデルの仕事でも「恥ずかしいので、腹出しはNGで」と言っているのに。

こういう非日常な感じも、いいのでしょうね。

あー、また行きたくなってきた!