私は「運動神経は良いですか?」と聞かれたら、
「悪くはない方かと思います。」と答えます。
・・・微妙ですよね。
でもほんとにそうなんです。
学生時代の5段階評価でいうと4くらいかなと。
時代によりますが。
小学校時代は「クラスで(女子のみ)1番足が速い子」
になっていたこともあります。
今思えば、「身長が高かったから」です。
身長が高いと足が長いので、歩幅が広くなり、足は速くなりがちです。
幼稚園時代から「後ろから3番目以降」をキープし続け、小学校6年卒業時には164cmあり、当時流行のワンレングス(若い人にはわからない死語かも)だったため、私服で電車に乗っていて、サラリーマンにナンパされた話は前に書きました。
中学時代はなぜか中2までは「すべてを頑張っていたため」
オールAを取っていて、体育もAでした。
この写真2回目。過去の栄光にすがってはいけません。演劇部がなんか恥ずかしい。
中3で力尽き、やる気をなくし、(中学受験をした子にたまにある現象)
高校では、「偏差値教育反対!」とか言い出し、
合わせて体育のダンスの授業が苦手で(リズム感がないし恥ずかしい)多分Bとかになっていたような気がします。
そしてモデルになるため上京し、
大学の体育の授業なんて、ほぼ「遊んでた」感じ。
評価がどうだったかも覚えていませんのでまあ「普通」だったのではないかなと。
こう振り返ると子供時代はもう少し自己評価を高くしてもよかったのではないかと思いますが、私はどの時代も
「運動が得意です。」
と言っていたことはありません。
なぜなら、目の前に大きな壁があったから・・・。
そう、身内(姉)が「めちゃくちゃ運動神経がよかった」のです!
私の父はテニスのコーチをしていた時代があり、その時は姉と二人でレッスンに連れて行かれていたこともありますが、
常に姉は「うまい!」
私は「どんくさい!」
と笑われてきました。
明らかに本気モードの姉と長袖に謎のチョッキ(母の手作り)で可愛さ重視の妹
なにをやるにしてもそうです。
運動神経とは関係ないですが食事をするのも姉は「早い」
私は「遅い」。
ピアノを同じように習わせても姉はすぐに歌謡曲まで弾けるようになったけど
私はバイエル卒業が限界で(これも今はないのかな)今は「猫踏んじゃった」しか弾けない情けないレベル。
ドレスはもちろん母の手作り。お金なかったんやろか・・・。
会話をしていても姉は「面白い」
私は「つまらない」子供として扱われてきました。(特に父から)
それは私も自覚していたので、
いくら通知表の体育の成績がよくても自分は「運動神経が悪い」
と思い知らされて日々過ごしてきていました。
それについては何も反論がなく、「仕方ない」と思って過ごしてきたので、50メートル走のタイムがクラスで1番になった時も自分自身が「たまたまやね」くらいのリアクションだったように思います。
ちなみに姉は、高校時代テニスでインターハイに出場していたし、創作ダンスではいつもクラスの代表チームに選ばれていました。
こんな感じで大人になったのでずっと
「自分は何をやらせてもどんくさい、しょうもない人間だ」
と思っていたら、自分が母親になって子供の関係でママサッカーに参加したり、旅行先でボルダリングをした時に、いきなりゴールを決めたり、横にいる小中学生を差し置いてどんどん8メートルの頂上まで登って行き、ママ友やインストラクターに驚かれ、
「すごいですね、ママ、運動神経いいんですね。」
と褒められて、自分がびっくり、息子はひく、という現象がちょいちょい起こってきました。
(あれ?私、もしかしたら、そんなにどんくさくなかったのかな。)
と自分の運動神経に対する認識が微妙に変わってきたのはもう30代後半のことです。
「育った環境」による「思い込み」って怖いですね。
そこから一念発起してヨガのインストラクターの資格を取ったりしました。
ここまで長い期間、運動神経に対する自信を喪失していた原因は他にもあります。
24歳の時に結婚した夫です。
夫は、出会った頃からぶれることなく
「僕は運動神経がめちゃめちゃよい。」と言っていました。
自信満々に・・・。
大人になってから運動神経の話をしても実際に「試す」機会がほとんどないので、結局「話の中」だけだと
「自己申告が全て」になりますよね。
あとは経歴の中に「甲子園に出場した事がある」とか「〇〇の全国大会に出場した事がある」とかがあればわかりやすいですが、そうでなければある意味「言ったもん勝ち」ですよね。
友人、恋人達のお付き合いの中で、親しくなれば「今度コートを借りてテニスをしましょう」やら「ボーリングに行きましょう」やらも出てくるかと思いますが、実現するのはごく一部の親しい人達とのみですよね。
私も夫とはそういう「スポーツ施設」に一緒に行くことはありましたが、なかなか友人達とは実現しませんでしたので、結果、夫が絡んでくる事が多く、そうなるとまた、夫は「なんでもそつなくこなす」けど私は「どんくさい」というデジャブ的な感覚になって、やっぱり自分は「運動神経がそんなによくない」という自覚を再確認してしまっていたのです。
ということで34歳で子供を産み、
「ママ友社会では自分の運動神経はいけてる方」
と、シフトチェンジ出来るまで、時間がかかってしまったのです。
一緒に暮らす人とのやりとりも影響しますね・・・。
夫は実は高校時代はまさかの「吹奏楽部」で、何を根拠にそんなに「自分はとにかく運動神経がよい。これは間違いない。」とまで思い込んでいるのかは謎ですが、とにかく「メンタルが最強」なので、羨ましい限りです。
これくらいじゃないと、厳しい芸能界はやっていけないのかも知れません(笑)。
そうなんです。
大人になってからのスポーツって、
結局メンタルが結構重要になってくるのです。
ゴルフなんてその最たるもので・・・全然なんの大会でもないのに、メンタルが弱いと最後のパターで大叩きしてしまい、スコアがだだ下がりします。
ボーリングにしても、スペアやストライクを取らねばならぬ!時に、バッチリ決める人と、絶対ガーターになってしまう人がいます。
うちは夫が前者で私が後者です。
どんだけプレッシャーに弱いねん!と情けなくなります。
が、それも運動神経のベースがあっての話で、うちにはどうしようもなく運動神経の悪い存在がいます。
猫のアントンです。
猫にも運動神経の良し悪しがあるとは・・・2匹飼いをして初めて知りました。
まず、「みんな大好きキャットタワー」に、うまく登れないのです。
先にいたサリーが、子猫の頃からスタタタタタ!と駆け上がるのを見慣れていた私達、アントンが一番上の段に前足をかけて足をバタバタさせているのを初めて見た時には目を疑いました。
「え、猫やのに?!」
時にはその下の段から落ちたりします。
「え、何にも障害物ないのに?!」
さらには、コタツの高さのテーブルからも足を滑らせて落っこちます。
「え、こんなに低いところから?!」
卓球台が地下にあって、サリーはヒョイッと登ってくるのにアントンがずっと下にいるから私が、
「アントンも登ったらええのに。」
と言うと息子が、
「アントンは、登れないんですよ。」
と、なぜか敬語で泣き声を作って訴えます。
サリーは自力で、アントンは抱っこで卓球台へ
「嘘やん!猫やのに!?」
と私が言うと、
「かわいそうに・・・。」
と息子がアントンをそっと抱き抱え、台の上に載せてあげます。
もしくはさりげなく、台になる椅子を卓球台のそばに置いてあげたりします。
(えー、めっちゃ気ぃ使ってるやん!)
そういえば夫もアントンがキャットタワーの上で足をバタバタさせていた時、私が
「見てみてー、面白いー!」
と指差して笑っていたら、
「あかん、見たらあかん!プライド傷つけるから・・・。」
と目を逸らします。
え、猫もプライドあるんかなぁ・・・
そういえば上に登ってしまえば何事もなかったような顔をしているようにも見える・・・。
面白いけど、笑ったらダメだそうです・・・。
アントンの場合は私の「思い込み」とは違って「明らかに」なんですが、自覚させないように家族で気を使っています。
ま、運動神経が良かろうが悪かろうが、猫も人間も健康が一番!と思う今日この頃です。
何事もなかったかのようにキャットタワーのてっぺんで寛ぐアントン