今年は、「母の日」が自粛期間中にありました。
(母の日は5月の第2日曜日)
中2男子の息子は、お年頃なので(恥ずかしすぎて)、全く自分から何かしようという気はなかった様ですが、うちによく来ている後輩に促されて、その子が買って来てくれたカーネーションを一緒に渡してくれました。
単純に嬉しかったです。
そして私は家にいる時間が長かったせいか、「花」(心が明るくなるような彩り)に飢えていて、スーパーに行ったついでに入り口付近に売っている生花を買って飾ったりはしていたのですが、ある日帰り道の花屋さんで「母の日フェア」的に綺麗な紫陽花が咲いているのを見て、なんか無性に欲しくなり、自分で買いました。
スーパーで買ったお花
すると、その日の夕方、夫も紫陽花を買って来てくれたのです。
しかも大量に・・・5、6鉢・・・。(ここがちょっとおかしい・・・慣れたけど)
「母の日」というよりは、夫も「家にお花(彩り)をたくさん」求めていた様な気がします。
イベント中止により花屋さんが、お花が売れなくて困っているというニュースが心の何処かに残っていたのかも知れません。
結婚生活24年にもなると、思考回路も似てくるのでしょうか・・・。
それにしても・・・多い。
さすがコストコ好き。(それは私もやけど)
勿論、嬉しいですが、お互い近所の花屋さんで買って来た紫陽花達はみんな簡易的なプラスチックで、玄関に飾るにはもう少し見栄えの良い鉢に植え替えなくてはなりません。
確かに綺麗やけど・・・多い・・・。
次の日、ホームセンターで鉢と土と肥料などを買い込み、せっせと植え替えて二人ともめっちゃ腰が痛くなりました。(老夫婦?!)
結果、うちの玄関には大量の紫陽花の鉢が並び、(あー暇を持て余してこんなことになったのねー)と、御近所さんに思われそうで恥ずかしい感じになりました。
が、うちの前をウォーキングで通る人達に楽しんでもらえたらまぁいいか・・・と思って毎日たくさんお水をあげていました。
紫陽花って梅雨の花だけにお水がめっちゃ必要な植物らしく、最低でも一日2回はお水をあげないと、すぐに元気がなくなってしまうのです。
ここで、題名の話になります。
(前置き長っ!)
私は、1日のうちに大体寝巻き、部屋着、外出着・・・というカテゴリーで着替えます。
さすがに寝巻きでは外に出ませんが、部屋着で、お花の水やりくらいはします。
そこで活躍するのが「外には着て行けないけど、捨てるには惜しいTシャツ達」です。
例えば、主人のドラマや舞台で頂いた、ガッツリその題名やキャラクターなどが入っているもの・・・わかりやすく言えば、「ごくせん」(物持ちよすぎ?!)とか「カイジ2」とか、声優をやらせていただいた「僕らのヒーローアカデミア」などのTシャツ。
あとはグアムとか南国土産でいただきがちな「FBI」とか「CIA」とかデカデカと買いてあるもの。
誰かの子供が生まれた記念にもらったその子の名前入りTシャツ。
なぜかオバマ大統領の顔写真Tシャツとかもあります。
こんな感じのラインナップ
そしてその日私は、もう文字が取れそうになっている「CIA」Tシャツを着て、紫陽花に水をやっていました。
するとその時、フラリと前を通ったおじさんに声をかけられたのです。
「いつも綺麗な紫陽花、見させてもらっています。」と。
すっぴんでマスクもせず、前髪はヘアクリップで無造作に留めてボサボサ頭の私。
「あらまあ、そうでしたか。ありがとうございます。」
と、花を愛する優雅な御婦人のような返事をしたものの、胸元には取れかけの謎の「CIA」の文字が・・・。
「お花、綺麗なんで、1枚写真を取らせていただいても良いですか?」
とおっしゃる、絶対ご近所に住んでいるであろう上品なおじさん。
「どうぞどうぞ。」と、自分が映り込んでは大変なので慌てて家の中に引っ込みました。
あー、もー、こういう会話をするときは、淡い色合いのワンピースでも着てたかったなぁ。
よりによってCIAって・・・と部屋着にももう少し気を使おうと思った私でした。
そして昔を思い出しました。
息子がまだまだ夜泣きもする赤ちゃんの頃、ミルクが作りやすいということで、台所に近い一階の部屋で寝ていました。
夫は時間が不規則な仕事のため、当時飼っていたビーグル犬と二階の別部屋で。
その一階の部屋は家の前の道路に面していて、もしも喋りながら通る人がいたらちょっと聞こえるかな、というくらいの感じ。
ある日、夜中の2時くらいに外から「ボソボソ」と話す声が聞こえて来ました。
うちの息子は小児科の先生から「ショートスリーパーかも知れませんね。」と言われるくらい、寝つきが悪く睡眠時間が短い子で、私は自分の寝不足の日々が続いていてちょっとイライラしていた時期でした。
やっと息子が寝てくれて、(夜中の1時くらいまで起きている日もよくありました)さあやっと自分が寝ようとした時に外から聞こえ続ける話し声・・・。
静かな住宅街のため、よく響きます。
しかも赤ちゃんを育てている時の母親って、すごく耳が過敏になるのです。(少しの泣き声で目覚めるように)
少しは我慢しようと思いましたが、30分くらいしてもそのボソボソ音は全くやまず、クスクスという笑い声が余計に耳についてきます。
もう無理!と思った私は、玄関の扉をバタンと開けて、
「ちょっと!赤ちゃん寝てるんで!!静かにしてもらえませんか!!!」
と、般若の様な顔(だったと思う)で、言い放ちました。
そこには大学生風の若い男の子達が三人・・・一瞬呆気にとられた様にびっくりした顔をしていましたが、そのうち一人が
「・・・はい。」と小さく返事をしたかな・・・。
ちょっとスッキリして家の中に入った私、玄関にある鏡で自分の姿を見て、「げっ!」と思わず声を出してしまいました。
育児期はもう部屋着も寝巻きも訳分からない感じで暮らしていたため、その時はTシャツに寝巻きのズボンで、そのTシャツが真っ赤な上に白の筆文字で「海人」(うみんちゅ)と、でっかく書いてある沖縄土産だったのです。
そういえば男の子達の視線が私の顔より少し下にあった様な・・・。
「うみんちゅ」て・・・どんだけ沖縄好きやねん!と自分にツッコミを入れつつ、このTシャツ着た人に夜中に怒られたら、ちょっとびびるやろなぁ・・・私やったらだいぶ嫌やわ・・・などど考えながら眠りにつきました。
微妙な柄のTシャツってみんな絶対家にありますよね。(うちだけ?)
それは着ないものなのでしょうか・・・でも生地はしっかりしていてもったいないので、家の中で着ようとする私はやっぱり関西人?!
それゆえに、時々こんなことが起こるのですが・・・。
そういえば、亡くなった祖母は私の中学の頃の体操服を「着心地がええから」とズボンの裾上げをしてまで(中学ですでに165cmくらいはあった私)部屋着に愛用していたし、母は私の高校の制服の紺のコートを「生地がええから」としばらく愛用していました。
若かりし日の私は、「もーやめてー!恥ずかしいわ!」とかなり抵抗していましたが、もしや息子もどんな柄のTシャツも躊躇なく着る私のことを引いた目で見ているのかも知れませんね。(お年頃やからあんまり何にも言わへんけど)
ちなみに夫の家の中での愛用Tシャツは「旅人」と、大きくアップリケで書かれているものです。
どうなんやろか。