想像力を逞しくし過ぎて、おかしな事になる事があります。
以前も紹介しましたが、うちにはまだ飼って間もない猫が居ます。
現在5ヶ月。
まだまだ子猫。色々心配な事が多い日々です。
1番気になるのがお留守番の時の様子。
最初は行動範囲が狭かったサリー(という名前です)も、今では2階に行ったり、ありえない隙間に隠れて寝ていたりと自由に動き回っているようです。
生後2ヶ月で我が家に来たので、最初、慣れるまではお留守番はゲージを勧められ、そのようにしていましたが、ほんの1週間くらいで、夫が
「もういけるやろ。」と言い出しました。
私は心配で、
「まだ無理やと思う。だって水槽で溺れたらどうすんの?」
と言いました。
うちには夫の趣味で熱帯魚の水槽があり、そのなかで泳ぐお魚さん達をサリーがよく興味深げに眺めていて、上のガラスに登ったりもしているので、私は留守の間にそのガラスが割れてサリーが水槽の中へ落ちてしまい、更に溺れる様子を想像して言いました。
でも夫は、
「ありえへん!」と、呆れた様子。
でも私は、
「なんで?なんでありえへんの?あり得るやん!」
と納得いきません。
が、未だサリーが水槽で溺れた事はありません。
また別のある日、サリーの大好きな猫じゃらし2本が高い棚の上に置かれていました。
「これ、なんでこんなとこにあるん?」
と私が聞くと夫が、
「サリーがくわえて階段降りてる時に柄の部分が喉に刺さるかもと思って。」と言います。
「いや…それはないと思うけど…。」と私。
「いやいやいやいや、ありうるやろ。」と、引かない夫。
溺れる可能性の方があると、まだ思っている私。
だって棒の部分は横にくわえているから、それがたまたま縦になってうまいこと喉に刺さるなんてことはないんちゃうかな…。
勿論、未だに猫じゃらしでサリーが危険な目に合ったこともありません。
友人にこの話をすると、
「どっちもどっち」と言われました。
車に乗っている時も色々想像してしまいます。
先日後輩と、私の運転で珍しく遠出をした帰り道、東名高速道路上で、友人が
「なんか変な音がしてます!」
と言い出ししました。
運転がそもそもそんなに得意じゃない私。
「何々?!怖いやん!」とびびります。
「どっから?」
「こっち側の下の方から。」
「いややん!見てみて」
「はい!」と、助手席の窓を開け、頭をグイっと出して下を覗き込む後輩。
「いやいや、それも危ないから!気ぃ付けてや!」
「わわわ!なんか出てる!」
「え!何が?」
「なんか、部品みたいなのが車の下の方から出ててそれを引きずってます!」
「えーーーーーー!どういうこと?!」
「わからんけど、やばいです!」
「やば!爆発する?」
「はい!爆発するかもですね!」
「いややーーー!どうしようか。」
「1回停めたほうがええんちゃいます?」
「無理ー!高速で車うまいこと端に寄せて停めるとか絶対無理!」
「じゃあ次降りましょう!」
「せやな、そうしよう。」
一般道でなんとか車を安全な場所に停め、速攻車を降りて、確認作業に入る私達。
すると、車体の左下から、太い針金の棒のようなものが出ています。それを引き摺ることにより、変な音が発生していたのです。
「なにこれ!」
「なんでしょう?」
「何が出たんかなあ…。」
「どうやって出てきたんでしょうかねー。」
「爆発はせえへんかなあ。」
なんかあるとすぐ爆発を想像してしまう無知な女性達。
車屋さんに電話して、写メを見てもらいました。(便利な時代ですね。)
すると、
「これは部品ではなく、走ってる間に拾ってしまったものですねー。」
「え!あ、なるほどー。」
車から出てると思い込んでいたけれど、逆に(!?)外から刺さっていたのですね…。
それは思い付かへんかった!
とりあえず刺さっている場所がガソリンタンクがある場所など、危険な部分ではなく、大丈夫だから気を付けて運転して帰って下さい、ということだったので、
「爆発はしないんですね?」と、念押しして、出来るだけその針金をなかに押し込んで引き摺らないようにして、帰ってきました。
刺さった針金が中で折れ曲がっ『U』の字になって再び出てきていたため、引き抜けなかったのです。
何この無駄な奇跡。
後日車屋さんに来てもらい、工具を駆使して引き抜いてもらいましたが、車体の下に開いてしまった穴はそのままでも問題無いという事で、そのままの状態で今も走っています。
その穴からまた砂埃が入って、なんか機械がどないかなって、爆発せえへんのかなあと、まだ若干心配している私です。
車に乗っている時は運転していなくても心配になる事があります。
夫の運転で先述の後輩も一緒に木更津方面に出かけていた時、東京湾アクアラインにさしかかり、海底トンネルの中をずっと走行していました。
私はふと、ここでトンネルにヒビが入ったら…と、想像しました。
「ここでトンネルに穴が開いたら、めっちゃ怖いやん!」と、私が言うと、
「ほんまですねー。私、泳げないんですけど。」と、後輩。
「うそやん、やば!でも泳げても水の勢いが凄すぎて、無理やろ。」と私。
その会話を聞いていた夫が、
「海底トンネルって海の中にトンネルが通っている訳とちゃうで!」と言います。
「え?なんで?海底トンネルやのに?」
「海底って海の底の土の下のことやから。」
「ん?どういうこと?そんなんめっちゃ深いやん!地上から入ってきたのに?そんな下がった?!」
「ちょっとずつ下がってちょっとずつ上がっていくから気付きにくいけど、結構深いで。」
「そうなん?すご!海の底の下ってこと!?じゃあトンネルが壊れても、海水がバアーっと入ってくることはないの?」
「せやで。」
「うわー、知らんかった!」
「私も知りませんでした!海の真ん中をトンネルが通ってると思ってました。」
「せやんなぁ。そしたら、トンネル壊れたら、土がバァーッて入ってくるん?それもまた怖いなあ。」
「うわ!最悪ですやん!」常に私に同意してくれる可愛い後輩。
「絶対壊れへんし。」と、冷静な夫。
アホな会話に付き合わせてすみません。
今はサリーを置いて息子と2人、関西へ里帰りしている私。(喧嘩した訳ではなく年始のご挨拶)
夫がお仕事で留守の間に、サリーが変な隙間に挟まって動けなくなっていたらどうしよう、とか、ドラム式の洗濯機の蓋が開いていて、そこに入ってしまったサリーが中から蓋を閉めて出られなくなっていたらどうしよう、とか、勿論まだ水槽で溺れるサリーも想像してしまい、心配しています…。